ふくよかなバストは、女性なら誰もが憧れるボディラインです。しかし、バストはボリューミーなサイズ感であればそれでいい問題でもありません。
今回はナイトブラでバストアップができるかということや、本当に美しいと思われるバストについてフォーカスしてみたいと思います。
目次
ナイトブラでバストアップする医学的根拠はない!
女性なら誰しも丸みを帯びた、素敵なバストに憧れるものです。そこで「ナイトブラでサイズアップをしたい」と考えるのも不思議ではありません。
しかし、ナイトブラでバストアップができることについては、いまだ医学的な根拠が明らかになっていないのが現実です。
女性が憧れるふくよかなバストを手に入れるには、サイズアップ以外にバストの位置にも注目したいものです。さらに綺麗な形を維持できれば理想的なバストといえるでしょう。
今回は、バストの構造から、胸が大きくなる仕組みについて解説します。
ナイトブラって本当に効果があるの?寝ている時間こそバストケアが重要な理由とは!
バストの構造
バストには骨がなく、主に脂肪と乳腺、そしてクーパー靭帯がそれを支える構造になっています。
地球には重力が働いているので、上から下へと働く力の干渉を受けます。これがバストを下垂させる原因ですが、骨などが通っていないので、物理的に外側から支えることが効果的な対処法となるでしょう。
そこでバストケア、スタイルアップのためにバストを支えるブラジャーが必要になるのです。
胸が大きくなる仕組みとは?
まず正しいバストの知識を身につけましょう。バストが大きくなる主な理由は、女性ホルモンが分泌されるからです。
この女性ホルモンが分泌されてくる時期は、人によってまちまち。早い女性で小学校高学年からバストが成長しはじめます。やがて女性ホルモンの分泌がピークを迎えるのは、20歳前後といわれています。
バストの成長を促す女性ホルモンには「エストロゲン」と「プロゲステロン」の存在が欠かせません。バストは、約9割の脂肪と約1割の乳腺で出来ており、脂肪が乳腺のまわりにつくことでバストが大きくなります。
一般的にエストロゲンの作用によって乳腺が増殖し、プロゲステロンの作用によって発達。このことからも分かるように睡眠やバストケアにより、女性ホルモンをバランスよく分泌させることも大事なアクションです。
バストアップだけでバストの美しさは決まらない
バストのサイズをアップする因果関係が認められないのなら、「ナイトブラはいらないのかも」と思うかもしれませんが、その考えは早計です。
今あるバストを綺麗に保ちつつ、高さをキープするならバストケアは欠かすことができない要素でしょう。
どんなにボリュームがあるバストでも、ケアを怠ることで下垂し、外側に向いているのなら、理想的で美しいバストとはいえないでしょう。
どんなバストもケアをしないと形が崩れる?
地球には重力が働きます。それに私たちは起きているときも、寝ているときも耐えず多くの動きを伴い生活しています。骨を持たないバストをこのときに支え、保護するのがブラジャーです。
これまで多くの重力にさらされてきたからこそ、加齢と共に下垂が顕著になります。
さらに女性ならではのパーツであるバストは、女性ホルモンの干渉を受けています。妊娠出産などで、バストが垂れたり母乳を与えるために乳腺が発達して大きくなったかと思いきや、すぐに萎んでしまったりと、形崩れすることもバストケアが必要な要因です。
バストの形を保つ「クーパー靭帯」について
クーパー靭帯は、バストの重みを支えるようにはできていないので、伸びてしまいます。このとき伸びたクーパー靭帯は、元に戻ることがないといわれているのです。
だからこそ、常日頃からクーパー靭帯に負担をかけないようにナイトブラやブラジャーをつけることが大切でしょう。
ナイトブラはバストケアに必須のアイテム
バストを正しい位置にキープし、尚且つ綺麗な形を目指すときには、夜間のケアも欠かせません。ナイトブラをつけているときの多くは睡眠中ですから、自分の自覚できる範囲外でバストは寝返りなどの影響を多く受けているのです。
昼のブラジャーは立ったり座ったり、歩くことを前提とした構造になっているので、仰向けで横になったボディラインにフィットするような構造にはなっていません。
そのため愛用中のブラジャーでも就寝時には、うっとうしく感じられることがあります。「夜くらいは、締め付けを控えたい」と、これまで就寝時にブラジャーをつけることを諦めていた人もいるでしょう。このような女性にも、ナイトブラはマッチするはずです。
クーパー靭帯を守る
クーパー靭帯は、コラーゲンで出来ています。筋肉と違い伸び縮みしないので、伸びたらそのままになってしまいます。起きている最中の行動に備えることはあっても、寝返りまで想定している人は多くないでしょう。
就寝時の動きにも対応できるように、締め付けを感じないながらも、しっかりとバストをカップで固定してくれるものをナイトブラとして持っておくといいでしょう。
バストの脂肪が流れないようにする
日中に着用するブラジャーの多くは、下からバストの重みを支えることを目的に作られています。そのため中央に寄せて、みぞおちあたりから支える作りになっています。
しかし、就寝しているときを考えてみてください。寝返りはもちろんのこと、仰向け時は下からのホールドだけでは物足りないことは容易に想像できるでしょう。
ナイトブラは、このように横になった際に、予期せぬ動きをするバストに対応できるようなカップ全体を包み込む構造が必要なのです。
【まとめ】大人の女性はバストアップよりもナイトブラの「バストケア」でもっと美しくなる
バストのサイズが大きくなるのは、妊娠や出産、成長期などの女性ホルモンの分泌が盛んなときです。医学的には、ナイトブラの着用でバストサイズを大きくする効果は実証されていません。
バストサイズを大きくするのではなく、きれいな形や位置に整える育乳を心がけることが大切なのです。
大人の女性は、バストアップよりもケアに力を入れてみたいですね。