今や肩こりは日本人の国民病ともいわれるほど、悩みを抱えている方が多い症状です。慢性的な肩こりの痛みは、日常生活に支障をきたすことにもなりかねません。
特に女性の場合はブラジャーが肩こりの原因となっていることも。この記事では肩こり解消につながるブラジャーの選び方やブラジャーの正しい着け方についてご紹介します。肩こりに悩んでいる女性は、ぜひ参考にしてみてください。
ブラジャーが肩こりの原因になっているケース
肩こりの主な原因は筋肉疲労と血行不良だといわれています。また末梢神経の傷が原因で痛みが生じている場合もあります。間違ったブラジャーの着用でも、この筋肉疲労や血行不良により肩こりが引き起こされている可能性があるのです。
ここではブラジャーによって肩こりが起こっている際に考えられるケースを3つご紹介します。肩こりに悩んでいるという方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
サイズが小さい
ブラジャーのサイズが小さいと必要以上に体を締め付けてしまい、肩こりの原因となってしまいます。バストサイズは、ホルモンバランスや生活習慣の変化でいつの間にか変わっていることもあるので定期的にチェックすることが大切です。
ブラジャーを外したときに、もしカップの跡が肌にくっきり残っているようならカップサイズが小さい証拠です。さらに、アンダーサイズが小さいブラジャーを着け続けると、背中や腕の血流を妨げることにもつながります。
ブラジャーがきついと肩まわりの血行不良を引き起こすこともあるので、まずはサイズを見直してみましょう。
ストラップ(肩紐)が細い
ブラジャーを着けているとき、バストはストラップによって上へと引き上げられています。この時、バストの重みを肩と鎖骨で支えている状態になります。
ストラップが細いとバストの重みが分散されず、集中して肩に力がかかってしまいます。ストラップが肩に食い込むことで痛みを感じたり、それだけ血行も悪くなったりするため肩こりの原因となりかねません。
着け方が間違っている
ブラジャーの着け方が間違っている場合も、肩こりを引き起こす可能性があります。少しの動きでブラジャーから脇肉がはみ出てしまったり、ブラジャーがズレたりということも考えられます。結果的に上手くバストを支えることができず、肩への負担につながるのです。
さらに、誤った着け方をしているとバストの形崩れにつながりカップサイズまで変わってしまうこともあります。バストをしっかりとカップに収め、ストラップの長さや位置を正しく調節することが大切です。
これまで自己流の方法でブラジャーを着けてしまっていた人は、一度正しいブラジャーの着け方についておさらいしてみましょう。
肩こりしないおすすめブラジャーの選び方
肩こりに悩んでいる女性はどのようなブラジャーを選べばいいのでしょうか?ここでは肩こりしないためにおすすめのブラジャーの選び方をご紹介します。
ストラップが太い
ストラップが細いものより、太いものの方が肩にかかる重量を分散させることができます。ストラップが太めのブラジャーを選ぶことで、肩への食い込みや締め付けを軽減できるので、肩の血行不良が解消され、肩こりを軽減させやすくなるのです。
また、太さのほかに厚みと伸縮性もポイントになります。しっかりとバストの重さを支えてバストの揺れを軽減させるためには、丈夫なつくりのストラップを選ぶといいでしょう。
カップ面積が広い(容量が大きい)
ブラジャーが原因の肩こりに悩んでいるという方は、カップの面積が広いタイプのブラジャーを選ぶのがおすすめです。
バストを覆う面積が広く容量の大きいブラジャーだと、脂肪をしっかりとカップの中に収めることができます。カップがバストをしっかりと支えることで、ストラップへの負担が減ります。
また、カップ面積が広いブラジャーはバストの揺れを押さえやすいので、肩にかかる圧力を軽減して、肩こりを起こしにくくするのです。
アンダーベルトの幅が広い
アンダーベルトとはブラジャーのサイドから後ろにまわるベルト部分のことを指します。基本的にアンダーベルトは伸縮性があり、バストの位置を固定する役割があります。
このアンダーベルトが脇高で幅広のブラジャーだと、カップ本体が安定した状態を保つことができます。またバストを下部からもしっかりと支えることで、ストラップ部分の負担を減らすことにもつながります。
結果的に肩への圧力が少なくなり、肩こりの緩和が期待できるのです。
【肩こり解消】ブラジャーの正しいサイズ・着け方をチェック!
ここからは目で見て分かる正しいブラジャーサイズのチェック方法と、意識するといいブラジャーの着け方についてご紹介します。
間違ったブラジャーの着用で肩こりに悩んでいる人は必見です。
ブラジャーのサイズが合っているかのチェックポイント
ブラジャーの正しいサイズを知るために、3ヶ月に1回はメジャーを使ってバストサイズを測ることをおすすめします。とはいえ、そんなに頻繁にブラジャーを買う機会がない方もいるでしょう。
簡単にブラジャーのサイズが合っているか確認できるポイントをご紹介します。
ポイント① カップからバストがはみ出ない・ブラジャーがずり上がらない
両腕を上下左右に振ったり大きく回してみましょう。バストの脂肪が脇やカップ上部からはみ出てくるようであれば、ブラジャーのカップが小さいかもしれません。
また、アンダー部分がずり上がってくるブラジャーもバストのサイズに合っていないでしょう。腕を上げてもバストの円隔にぴったりと沿うブラジャーが理想です。
ポイント② ストラップが落ちない
両肩を回したり、何度か上げ下げしてみてください。もし、ストラップが落ちてくるようであれば、ストラップが長すぎる可能性があります。
洗濯を繰り返すうちにストラップが伸びてしまうこともあるので、ストラップの長さを短く調節しましょう。ただし、ストラップを短くしすぎることも肩こりの原因にもなるため、ストラップと肩との間に指が1本スッと通るくらいを目安に調節してください。
ポイント③ ブラジャーの後ろ側が上がっていない
前屈みになって両腕を上げた際にブラジャーの後ろ側が上がってしまうようであれば、ストラップが短いかブラジャーのサイズが合っていない可能性もあります。
アンダーベルトが伸びてしまっていることもあるので、伸縮性が弱いと感じたら買い替えも検討してみてください。
ブラジャーの正しい着け方のチェックポイント
ブラジャーを正しく着けることも、肩こりの解消を考える上で大切です。着け方の3つのポイントを覚えておきましょう。
ポイント① バストの円隔に沿って着けられているか
ブラジャーのワイヤー部分がバストの円隔に沿っていることを確認してください。ワイヤー部分がバストの上にくると痛みを感じることもあります。
ポイント② アンダーベルトは床と並行になっているか
鏡を見て、ブラジャーのアンダーベルトが床と平行であることを確認しましょう。体の側面や後ろのアンダーベルトが上がったり下がったりしていると、バストをホールドする力が十分に発揮されないことがあります。
ポイント③ ストラップの長さ・位置が合っているか
ストラップの理想の長さは、正しく着用した上で指が1本スッと通るくらいと言われています。あくまでも目安となりますので、自分のフィット感を大切にしてください。
ストラップがきつすぎると肩に食い込んで、肩こりの原因となることもあります。ゆるすぎてもブラジャーがずり上がってしまうので、毎回確認するように意識しましょう。
また、ストラップを肩の外側に着けてしまうと、正しくバストを引き上げられずに、ストラップが肩へ食い込みやすくなります。ストラップの長さだけでなく、ストラップ位置にも注意して着用することが大切です。
【まとめ】肩こりにおすすめのブラジャーと正しい着け方で軽やかな生活へ
間違ったブラジャーで肩こりに悩んでいる女性は、しっかりバストを支えられるブラジャーを着用すれば「肩が楽になった」と感じるでしょう。肩こりの原因がブラジャーにあるようなら、普段使用しているブラジャーを一度見直してみましょう。
肩の筋肉疲労や血行不良を軽減するためのブラジャーについて紹介しました。肩こりに悩んでいる人は、買い替えの際にブラジャーを選ぶポイントにしてみてください。
さらに、ブラジャーの着け方も重要です。バストの揺れや重さを軽減するためには、正しい着け方と今回紹介したチェックポイントを意識してみましょう。