女性はファッションに敏感です。自分の好きなファッションを着こなすためには、憧れのモデルのような「スレンダーなボディを手に入れたい」と思うかたは多いでしょう。
しかし、体の曲線は「細ければいいものではない」のが女性の身体の難しいところ。しなやかさ、丸みを帯びた愛らしさはそのままに、女性ならではのパーツはしっかりと残しておきたいものですよね。
女性が理想とするボディを手に入れたいのなら、育乳は切っても切り離せない大事なアクションです。そこで今回は、女性らしいボディのアイコニックな存在である胸、育乳についてフォーカスしてみましょう。
目次
「育乳」とは?
育乳とは、豊かな美しさを保つためにバストを育てることを意味します。女性らしい丸みを帯びたスタイルには、バストの存在が欠かせません。では、女性はなぜバストの大きさにこだわるのでしょうか。
その理由のひとつに、バストが大きければ、その存在が目につくというのがあります。男性の好きなタイプには昔から「胸の大きな女性」がランクインするほどで、バストというパーツは女性らしさに欠かすことができないものです。
たとえば、どんなに痩せている女性でも、全体的にゴツゴツとした骨ぼねしさが目立つなら、それは色気とはかけ離れたものとなるでしょう。だからこそ女性はバストの丸みや大きさで、色気やキュートさを表現したがるのかもしれません。
さらに女性同士であれば、バストの大きさや綺麗なラインを残しながらのダイエットが難しいことを自ずと理解しているはずです。
胸がありながらも華奢なスタイルは、女性同士でも憧れるボディであるため「胸を大きく見せたい」「綺麗な胸がほしい」と思うのではないでしょうか?
理想のバストを手に入れるために育乳は必要
女性がどうして胸の大きさにこだわり、その結果育乳を目指すかはなんとなく理解できたことでしょう。では理想のバストを手に入れるために、どうして「育乳」と呼ばれるアクションが必要なのかをご説明しましょう。
私たち女性についている「バスト」は、子どもを産んだ際に授乳で役立つ乳汁を分泌する乳腺組織と、その周辺を形づくる脂肪で構成されています。バストも他の体の部位と同じく加齢やライフステージの変化を受けやすい部位のひとつです。
乳房の内部にあるクーパー靭帯は、この変化に耐えられるよう大きくなる乳房の変化を支えようと伸縮を繰り返します。
しかし、髪ゴムと同じようにいつまでもその性質を保つことは難しく、いつかは伸び切ってしまうのです。
また、女性ホルモンも密接に関係しており、この分泌量の変化でも胸がえぐれたように見えたり、たわんでしまうことがあります。
クーパー靭帯は一度切れてしまうと、もとに戻ることはありません。なるべくクーパー靭帯に負担がかからないよう、乳房の重さを支える必要があります。だからこそ育乳が必要なのです。
育乳で目指すところ
育乳とは、バストの形をできるだけ綺麗に、そして大きく保つことだと分かったところで「育乳は一生続ける必要があるの?」と思ってしまうかもしれません。
女性は育児や仕事に、メイクやダイエットなどやることがたくさん。だからこそ「育乳にかける時間も少なくしたい」と思いますよね。
育乳が大切なことを理解できても、次に育乳が目指すゴールを知りたいでしょう。育乳で理想とされる形は、ふっくらとした丸みに均等に脂肪がついていること。さらに張りがあり上を向いているシルエットが必要になります。
女性の胸は加齢や体の歪みの影響を受けやすいところがあります。とくに妊娠や出産で、胸のサイズが変わったり、左右非対称になることも多く、悩んでいる女性も多くいるでしょう。
バストは脂肪ですが、それを支える柱となる骨は通っていません。何年も重力がかかると垂れてしまいます。また激しいスポーツを習慣としているかたは、バストが揺れるとクーパー靭帯が緩んでしまい乳房が垂れる原因になるといわれています。
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育乳ブラで自信あるバストに
バストのサイズや形は、女性のスタイルを象る重要なものです。女性ならバストがふくらみ始めてから、誰でもブラジャーを着用するでしょう。
ブラジャーは胸の垂れ下がりを予防したり、綺麗な形にするために必要なものですが、実はその選び方に間違いがある女性は多くいます。
自分の理想とする乳房を手に入れるためにも、育乳にぴったりなブラジャーの知識を高めましょう。
育乳ブラとは
バストに骨は通っていないため、重力に負けて垂れ下がることはよくある話です。育乳ブラは、この垂れ下がりを予防するために、バストの下をワイヤーやソフトカップで支えて上に持ち上げます。これにより正しい位置にバストを矯正することができるのです。
さらに形のよいバストにするには、周辺の脂肪を体の動きで周囲に流れないようにする必要があります。
そのため、ブラジャーにはカップがついているのです。胸を大きく、垂れないように見せるには、この育乳ブラと呼ばれる、きちんとした補整ができ、正しいサイズのブラジャーが欠かせません。
育乳ブラに効果はある?
育乳ブラをきちんと装着するだけで、シルエットが整い、美しい谷間を目指せます。今まで間違ったブラジャーのサイズを着用していたかたや、せっかくのバストについた脂肪を周囲に流していたかたほど、その違いに効果が現れるのは早いでしょう。
育乳ブラをしていなかった場合と比べれば、毎日のように正しい位置に矯正しているバストは、より美しくスタイルアップを叶えてくれるでしょう。
より高い効果を実感するために、正しいサイズでしっかり補整効果のある育乳ブラを選ぶことが肝心です。
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育乳ブラの選び方
ワイヤーでバストを下からしっかり支えることで、垂れ乳になるのを防ぎます。育乳を考える際は、ワイヤーがしっかりとしたものを選びましょう。
カップやサイドの幅が、高い位置まであるブラジャーを選ぶと「はみ乳」を防ぎます。
ブラジャーのカップの脇に縦に入る、サイドボーンと呼ばれる硬い素材の棒が入っているブラジャーが育乳には近道です。このサイドボーンはしっかりとブラジャーのカップ内にバストを寄せるためにあり、バストが脇や背中に流れないようしっかりサポートしてくれます。
可能であればストラップの留め具はカップの外側についているものを選びましょう。また、自覚する以上にバストには多くの重さがかかっています。
この重さをしっかりと支えられるようなストラップであることはマスト。よってストラップは太めのものを選びましょう。
購入時はストラップが長めに設定されています。鏡を見て、バストトップが二の腕の真ん中あたりにくることが美乳の条件です。その位置にくるようにストラップは、しっかりと自分にふさわしい長さに調整しましょう。
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ナイトブラで育乳
ナイトブラを着用すれば、綺麗なバストを手に入れられるかと思えば、そうではありません。ナイトブラは主に「育乳のための補助」のような役割です。
睡眠中は成長ホルモンが分泌されるので、育乳のチャンス。しかし、せっかくのチャンスでも寝返りでバストが潰されたり、正しいポジションにバストがないなら、意味がないものとなってしまうでしょう。
ナイトブラは、寝返りをしてもバストの脂肪が流れにくく矯正できるように作られたものでありながら、大事な睡眠を干渉することがないリラックスできる造りになっているのです。
バストアップマッサージで育乳
ここではバストアップマッサージで育乳する方法をお教えします。「本当に育乳マッサージで形が綺麗になるの?」というかたもいるでしょう。
バストアップのためには、乳腺の発達が重要です。リンパや血液の流れをよくすることで、女性ホルモンの分泌が促進されて、乳腺が発達するともいわれています。バストアップマッサージに関係する本が出版されればベストセラーになることもあります。
ここでは、バストのマッサージ方法を紹介していきます。ボディークリームやオイルを使用して滑りをよくするとより効果的です。
「天渓(てんけい)」のツボ押しマッサージ
素敵なバストを作るには「天渓(てんけい)」というツボを刺激することが大切です。
①:天渓(てんけい)を押す
乳腺を刺激するツボ「天渓(てんけい)」を刺激します。天渓(てんけい)は、乳頭と同じ高さで、左右のバストの輪郭上にあるのがポイントです。ここを痛みを感じない程度に押します。手をグーにして刺激すると押しやすいですよ。
②:天渓(てんけい)からバストへスライド
乳頭にかけて、手をグーにして力を込めながら手をスライド。これを20回ほど繰り返し、バスト全体をほぐします。体の側面に流れてしまった脂肪をバストに戻すように意識しましょう。
二の腕からバストへのマッサージ
二の腕からバストへ、お肉を引き寄せるようにマッサージをすることで、リンパと血液の流れをよくしましょう。
①:二の腕の脂肪をスライド
肩から腕をあげて、下にたわんだ脂肪をバストにスライドします。胸と腕の境目は「痛気持ちいい」くらい力が必要です。
②:脇からバストへ引き寄せる
手をおたま状にして、脇の下(腋窩リンパ)に手を入れます。脇の下も引っかかる脂肪は全てバストにするつもりで、力強く引き寄せましょう。
ほかにも育乳のためにできることは?
育乳マッサージや、ブラジャーの正しい知識で育乳へのアクションをとれたら、さらに自分の食生活や睡眠などの日常習慣も整えていきましょう。
育乳に必要な温活とは
女性に多いのが冷え性です。冷えは血液の巡りを悪くし、大事な栄養をバストに届けることができません。
手足の末端を触り「冷たい」と感じるようであれば、冷え性の可能性が高く、冷えとりをする必要があります。冷えをとるのが温活と呼ばれる方法ですが、この温活は育乳にも大きく貢献してくれるのです。
温活で取り入れたいのは「湯船に長く浸かる」ということ。39~40℃くらいのお湯で10分ほど浸かり、その日の冷えを翌日に持ち越さないようにしたいですね。
現代社会では、年間を通してエアコンが効いており、女性には「肌寒い」と感じるシチュエーションが多く存在します。
このため、室内でも自分が「寒い」ということを自覚する前に、薄手のカーディガンなどを着用して冷えから身を守ることも育乳には大切なことでしょう。
筋トレで育乳できる
大胸筋とは、胸全体から鎖骨の下にかけてを覆う大きな筋肉のことなのですが、物を持つ際にも動かすことがある馴染みある筋肉です。
全身の筋肉の大きさでベスト3に入るほど、広範囲にわたる筋肉ですので育乳にはもちろん、代謝をあげてダイエットにも貢献します。
大胸筋を発達させるには、チェストプレスなどの機械を使った筋トレはもちろんのこと、ダンベルを使って自宅で筋トレができる「ダンベルベンチプレス」も大胸筋へのいい刺激になるでしょう。
育乳では食事も意識して
体を作る食材も育乳には、大事な要素となります。ゴボウやにんじん、れんこんなどの根菜は乳腺を発達させるうえで、助産師からもアドバイスされる健康食品です。
バストのためにも積極的に摂取したいですね。そのほか、鮭やまぐろなどの赤身の魚も育乳に貢献してくれるでしょう。
イソフラボンが多く含まれている大豆製品も、女性ホルモンの分泌を盛んにしてくれます。豆腐や豆乳も、育乳中は可能な限り意識した生活をしましょう。
睡眠の質も高めて育乳しよう
知識が豊富な女性は、ご存知のかたも多いことと思われますが、22時から2時は、成長ホルモンの分泌量が多くなる貴重な時間です。21時までには就寝したいですね。
「関係ない」と思われがちですが、睡眠前のスマートフォンも眠りの質を大きく左右します。20時には、可能な限りスマートフォンやパソコンなどの使用を避けましょう。
睡眠時は成長ホルモンに加えて、女性ホルモンの分泌も活発になります。育乳には大切なホルモンを逃さないためにも、しっかりとした睡眠時間を確保したいですね。
睡眠時間の確保以外にも、自分が「心地いい」と思えるような寝具や、ルームウェアで快適な睡眠を目指すのも大切なアクションとなります。
【まとめ】育乳習慣でより美しく
形も大きさも納得がいくようなバストを作るためには、毎日の継続した習慣が必要です。憧れの美乳に近づくためにも、ブラジャー選びにもこだわりたいものです。
育乳ブラは、つけるだけでバストの形が整い、スタイルアップを可能にするようなアイテムです。つけた瞬間、鏡に映る自分に驚くでしょう。
そして、バストアップマッサージや筋トレを継続することで、自分の内側から目に見える変化がでてきます。睡眠や食事などの生活習慣を見直せば、さらに効果が高まります。
育乳にまつわる、様々な知識をつけてバストをより大きく、美しくメイクできるといいですね。